演技性パーソナリティ障害

k1.png「大変なことが起こったわ。今すぐ対応しないと大問題になります!」

b1.png「どうしたんだ」

k2.PNG「私気づいてたんです!でも私には何もできなくて。私はなんて無力なのかしら」

b2.PNG「落ち着け。だから一体何が起きたんだ」

k1.png「病院の庭に植えていた薔薇の花がみんな枯れてしまったんです!」

b3.png「そんなこたぁ、全然、大したことじゃないだろーが!」

k3.png「全然わかってない!先生は私がどんなに大切に育てていたか知らないんです!」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「表現がオーバーなんだよ」


大袈裟に話したり、もったいぶって興味を引きつけたり、全身で表現したり、それはまるで“役者”のように見えることから演技性という名前がついているようだな。それも、テレビ役者ではなくて、演劇役者って感じだな。朴訥(ぼくとつ)さが無いというか、とにかくリアリティーよりも一見して何かがあったというのがわかるような大きな表現をするわけだ。しばしば、貧血やめまいといった理由で「ふらつく」ことがあるんだが、その様子が、笑っちゃいけないが、明らかに「今、私は主演女優」って雰囲気が出ててなぁ。そうすると当然、周りの者は「脇役」にさせられることになる。だから、自分以外の者が注目されていると面白くないし、自分に注目が向くようにまた大袈裟な表現で周囲の目を引き付けることになる。最初の内は、それは魅力的に映るんだが、いつまでもそんな調子だと、さすがに周りの者も疲れるし、脇役扱いされるのにうんざりしてくるもんだ。そして、本人のいないところで本人は「中身がない」と陰口を叩かれたりする。そうして、パーソナリティ障害として認知されていくんだろうな。これは圧倒的に女性に多く、7〜9割が女性だ。また、境界性パーソナリティ障害の8割が、演技性パーソナリティ障害を伴っているという研究報告もあるから、併せて覚えておくといいぞ。
実際の役者の世界のことはわからないが、きっと良い役者というのは自分のことばかり考えてるわけではなく、脇役をどう生かし、その中でどう振る舞うかとか、裏方スタッフに感謝し、気配りを忘れない役者なんではないかと勝手に想像してしまうんだがどうなんだろうか。



この記事へのコメント
モンキークリニック所長 様

貴方の事が知りたくて、
ブログにざっと目を通しました。

期待以上の内容で、
どっぷりひき込まれてしまいました。

たくさんの気づきを頂き
ありがとうございます。


で、質問です。

臨床心理士さんの常識の中には
身体表現性障害と
自己愛性パーソナリティ障害もしくは
演技性パーソンリティ障害
を併せ持つ患者というのは 存在しますか?
Posted by きまぐれにゃんこ at 2013年02月12日 09:40
身体表現性障害と演技性パーソナリティ障害は併発することはしばしばあると思います。
自己愛性パーソナリティ障害の方も身体表現性障害を併発することはあるとは思いますが、演技性パーソナリティ障害の方との併発よりは少ないのではないかと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年02月22日 21:07
代理ミュンヒハウゼン症候群だと思われるある男性がおります。
認知症の父親の介護を一人でしている方なのです。
その方はブログを書いているのですが、わざと大げさに書いているように感じていました。
数カ月前、その方とトラブルになりました。
私の方が全面的に悪かったわけではないのですが、名指しで批判され、ブログを退会しました。
そして、別の所でブログを書き始めましたが、そちらの方まで追いかけてきて、毎日、朝、昼、晩、夜中まで嫌がらせコメントを書き込まれてしまって、今、ブログは閉鎖状態です。
コメントのたびにIPアドレスを変え、他人に成りすまして嫌がらせコメントを書いてきていました。

代理ミュンヒハウゼン症候群の事を調べていたら、『演技性人格障害』という病気の事を知りました。
私は、その方は、その病気だと思うのですが、どう思われるでしょうか…。
また、対処法などありましたら、教えてください。
Posted by ひざを抱えた天使 at 2013年06月25日 05:25
追いかけられて嫌がらせをされるというのは、本当に精神的に参ってしまうものですよね。あなたに対して、相手がよくない行動をしていることは間違いありません。

しかし、相手がパーソナリティ障害かどうかは別問題です。原則、パーソナリティ障害というのは、「いつでもどこでも誰とでも似たような感じでうまくいかない」というのが前提ですので、書かれているような一件だけでは判断できないものなんです。なので、申し訳ないのですが、対処法もお伝えできることがありません。困ったことが続くようなら、あるいは、パーソナリティ障害なのかどうか気になって仕方ないようなら、ちゃんと時間をとってカウンセリングで相談されたほうがよいと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年07月17日 14:30
ある番組にアザコンが紹介されていたのですが
アザコンも演技性パーソナリティ障害に含まれるのでしょうか?
Posted by ほたるいか at 2014年10月23日 10:38
コメントありがとうございます。アザコンという言葉を初めて聞きました。勉強になります。ただ、学問的な専門用語ではなく、誰かがなんとなく作った造語のようです。「あー、いるいる!」とか「言いえて妙」みたいな感じはしますが、信憑性はありません。
少し前の言葉になりますが、「草食系男子」「KY(空気読めない)」とかと同じレベルの造語だと思います。
ただ、強いて無理やりにでもパーソナリティ障害のどれに近いかと当てはめれば、演技性パーソナリティ障害より回避性パーソナリティ障害か、依存性パーソナリティ障害に近いのではないかと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2014年11月12日 10:36
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