アダルトチルドレン

n1.png「あたし、アダルトチルドレンかも」

c1.png「なや美ちゃんが言う『アダルトチルドレン』ってどういうことを意味しているの?」

n1.png「あたしなんか誰にも愛されないと感じるし、誰とも理解し合えないと思うの」

c1.png「そっか、なや美ちゃんの言う『アダルトチルドレン』が何か、少しだけわかったよ」

n1.png「そもそもこんな風になったのは親に愛されてなかったからだと思うの」

c1.png「親に愛されてなかったと感じるのも関係がありそうなんだね?」

n1.png「うん。でも、あたしってアダルトチルドレンなんだぁ、って思ったら少し安心できたんだ」


かうんさるーから一言
c3.png「アダルトチルドレンは精神疾患として認められてはいないよ」

アダルトチルドレンっていう概念については賛否両論あるんだけど、「自分が何者なのかわからない、自信がない」という人にとって、アダルトチルドレンというタイプは自分が所属すべき「人種」がわかったような嬉しさがあるみたいなんだよね。私は普通の人とはどこか違う、誰にも自分のことがわかってもらえないという時、アダルトチルドレンの特徴を読むと、まるで自分のことが書いてあるかのように感じることがあるらしい。また、「アダルトチルドレン」っていう響きが、「○○障害」より断然軽く聞こえるのも受け入れやすさに関わっているのかもね。『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくるファーストチルドレン、セカンドチルドレンみたいに、アダルトチルドレンは「特別な自分」を確保できるステータスみたいなものなのかもしれないな。

アダルト・チルドレンといわれる症状
『アダルト・チルドレン、アルコール問題家族で育った子供たち』の著者である、ジャネット・G・ウォイティッツという人が13項目の心理的特徴を示しているよ。

@正しいと思われる事に疑いを持つ
A1つの事を最後までやり抜けない
B本音を言える時にウソをつく
C激しく自分自身を批判する
D何にでも心底から楽しむ事ができない
E自分の事を深く考えすぎる
F他人と親密な関係を持てない
G自分が変化を支配できないと、過剰に反応する
H承認と称賛を常に求めている
I自分は他人と違うと感じている
J過剰に責任を感じたり、過剰に無責任になったりする
K忠誠心に価値がない事に直面しても、過剰に忠誠心を持つ
L衝動的である(選択肢が多くても、ワンパターンな行動しかせず、混乱、自己嫌悪や支配の喪失へとつながり、それらの収拾に過剰なエネルギーを使う)

また、アダルトチルドレンにもサブタイプがあるらしいね。
【依存タイプ】
第三者に依存して、自分の存在の実感を得るというタイプ。いわゆる恋愛依存症がその典型。「自分だけを大切にしてもらいたい」という気持ちと、相手から見放される恐怖心で溢れているという。なぜなら、別れイコール孤独に逆戻りしてしまうと思っているから。
【支配タイプ】
第三者を支配する事により自分の存在価値を得ようとするタイプ。自己中心的な振る舞いで相手の自主性をコントロールし自分から離れて行く事を阻止しようとする。また、「この人は自分がいなければダメだ」などと、相手の要望にばかり応えてる人もこのタイプに含まれる。
【物事熱中タイプ】
仕事中毒で、自己の評価が低いがために安心感を得ようと、のめり込んでしまうタイプ。対人関係では充実感を見出せないために仕事に没頭する。この他、研究や習い事、趣味、読書、ゲームなどがあげられ、これらの中に自分の居場所を模索し、現実世界と自分とのギャップを埋めようとする。
【逃避タイプ】
現実からの孤立、空虚な生活感、様々な不安感からの逃避を図るタイプ。典型例としては、アルコール依存症、薬物依存症、摂食障害の過食行動などとの関連が考えられている。

なんだか、どんな人でもどれかに当てはまる気がするな。さらに、どうやらサブタイプは「ヒーロー」「ピエロ」「スケープゴート(生贄)」なんていう風に名づけられて分類される場合もあるみたいだし、『動物占い』みたいでわかりやすい面はあるけど、思い込んだりしないようにちょっと気をつけたいところだね。パーソナリティ障害と部分的に重なっているので、詳しく知りたい人はそっちも見てみるといいよ。
この記事へのコメント
アダルトチルドレンの説明、よく分かりました。
ところで、どこまでがアダルトチルドレンどまりな人で、どこからがパーソナリティ障害になるのでしょう?
Posted by at 2012年07月26日 21:04
一般的にアダルトチルドレンと呼ばれる状態は、医療関連領域ではパーソナリティ障害(人格障害)と言われます。
アダルトチルドレンとパーソナリティ障害は、同じ状態の人について、別の呼び方をしているだけと考えておいて差し支えないと思います。世間的には、パーソナリティ障害を知らない人がアダルトチルドレンという言葉を使うか、あるいは、知っていても障害という言葉を忌避したい人がアダルトチルドレンという響きを好むという感じです。
つまり、アダルトチルドレンが軽くて、パーソナリティ障害が重いというわけではないのです。
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年08月05日 00:05
逆にわかりづらくなってしまうかもしれませんが、5月の連休をゴールデンウィークと呼ぶか大型連休と呼ぶか、みたいなのと似ています。通称か正式名称かみたいな違いですね。

1)NHK
2)憲法記念日(5月3日)
3)みどりの日(5月4日)
4)こどもの日(5月5日)
5)大型連休
6)ゴールデンウィーク

(1)では、(2)〜(4)等をまとめて、(5)と呼ぶ。しかし、一般的には(6)と呼ばれることの方が多い。

1)医療
2)境界性人格障害
3)自己愛性人格障害
4)回避性人格障害
5)人格障害
6)アダルトチルドレン

(1)では、(2)〜(4)等をまとめて、(5)と呼ぶ。しかし、一般的には(6)と呼ばれることの方が多い。
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年08月05日 00:13
いろいろな場所に書いちゃってごめんなさい。
話の流れで前の場所に書いたり、
テーマの関係上、こちらの方が合うなって思ったりしてるからです。

私の父は、「地雷が分からない。いったん怒ると家が緊張感で張り詰める。父の怒りはいつ終わるか分からない」という人でした。

先日のカウンセリングで「お父さん、怒らないで」って言ってみるように言われましたが、
できませんでした。
父は目の前にいないのにね。
まずは こちらの心の状態をなんとかしたいです。
Posted by ひよこ at 2014年03月03日 09:11
所長さん、こんにちは。
毎日のようにすみません。

私は母親に対してのACもあります。

母が私を育てるとき、
「お前はお父さんに似て気性が激しい」といわれ続けました。
そんな言葉を聞きながら育っていたので、
感情を抑える事や、我を抑え自己主張しない努力をしてきました。

その努力は、地獄の餓鬼状態で今でも続いています。
努力しても努力しても、我を抑える事が足りない気がしています。
Posted by ひよこ at 2014年03月13日 10:44
反面教師という言葉がありますが、それはそれでやっぱり「教師」なんです。

似たくない相手の逆の行動をとり続けるということは、その相手から「教わったことの逆」をしているということで、それはつまり、やっぱり、「教わったこと」とも言い換えられるんです。それでは縛られてしまっていることになってしまいますね。

解放されるためには、たまには相手と同じ行動をし、たまには相手と逆の行動をしたりすることです。

変な言い方になりますが、完全に逆の行動をするより、50%くらい似た行動をとり、50%くらい反対のことをするのが、結果的に最も似ていない人になれるんです。
Posted by モンキークリニック所長 at 2014年03月25日 11:32
アダルトチルドレンは、家族の中で生き残る為に、自ら身に付けてきてしまった、精神的傾向の事だと理解しています。
大人になってからアスペルガー症候群と診断された私ですが、それだけでは解決できない精神的、感情的問題も自覚していて、自分が何故そう思うのか?そうするのか?を追っていくと、面白いくらい、親との関わりにいきつきました。
「親のせい」にしてるだけでは何も解決しないでしょうが、自分がどのようにして、親の元で生き残ろうとしてきたかを自覚し、その上で、今はそのような必要は無く、他の方法も取れると自覚していくという意味では、アダルトチルドレンの概念もけっこー使えると思っているのですが、いかがでしょうか?
Posted by ASなろ at 2015年01月02日 17:18
もしかしたら、私の場合、特にアダルトチルドレンの概念が当てはまるのかもしれません。
私は高卒で就職し、一人暮らしを始めたのですが、その後の体験と気付いた事は、

・会社では殴られない事
・文句を言われる時も、後でよく考えれば意味が分かってくる事
(これは、仕事に限られるので、当然だとも言えますが)
・怒鳴られる時は基本的に最後だという事

こんな感じで、家族の中に居る時よりも、劇的に生きやすくなった訳です。
お陰さまで、色々考える余裕もできて、私の精神は就職先で成長させてもらえました。感謝の念が絶えません。
それに比べれば、大体の人たちは、家族の中での困難と、会社等社会での困難が入り混じり、必ずしも、自身の精神的困難の原因が、家族との関わりに行き着くとは言えないかもしれませんね。
そういう意味では、安易にアダルトチルドレンの概念に頼るのは、家族のせいにするだけで、回復が遅れてしまう原因になってしまうかもしれませんね。
Posted by ASなろ at 2015年01月02日 17:55
とても良い理解の仕方だと思います。ASなろさんはアダルトチルドレンの概念に安易に頼っているようには感じられませんでした。感謝の気持ちを持っている点もいいなと感じます^^ここまでくるには、考えるだけでなく、考えたことを一つ一つ実行に移してきたんだろうなとも思いました。頭が下がる思いです。

・会社では殴られない事

この気づきなんて、本当に当事者じゃないとわからない感覚でしょうね。障害を抱えていても、乗り越えていけるモデルとして、とても参考になります。コメントありがとうございました。
Posted by モンキークリニック所長 at 2015年01月12日 13:58
レスありがとうございます。
私が言うまでも無いとは思いますが、ひとつ、所長さんにお願いがあります。

アダルトチルドレンを、「それはただの概念、パーソナリティ障害で全て説明できる」と片付けないで欲しいのです。

アダルトチルドレンとは、アダルトサバイバーとも言い、悪くすると物心つくかつかないかの、自身の一番古い記憶から、自身の本心ではなく、「ここで生き延びる為にはこうしなければならない、ああしなければならない」と、それだけで生きてきてしまった人たちです。

そんなですから、「本心て何?」「本来の自分て何?」「心を開くって何?」て状態の人が多いです。それなのに体は正直なので、自覚しないストレスが溜まっていき、自覚せず爆発してしまう事もあるんです。私自身、「何怒ってるの?」と言われ「え?怒ってないよ?」としか思えなかった事が何度もあります。

そういう意味で、アダルトチルドレンは、一般的なパーソナリティ障害とは、少し分けて考える必要があるのではないかと思います。
子供の頃から本心で思うように生きてきて、後でパーソナリティ障害になった人と、物心ついた頃から、「ここで生き延びる為にはこうしなければならない、ああしなければならない」と、自身の本心にすら気付かず、とにかく周りへの対策だけで生きてきた人は、違うと思います。
Posted by ASなろ at 2015年01月12日 22:23
あー、アダルトチルドレンはただの概念に過ぎないという事は納得してます。
物心ついた頃から、その親の元で生き残る為に、親の要求に応える事、応えようとする事だけで生きてきてしまい、しかもそれが当たり前になってしまいつつも、自分でよく分からないストレスを抱えている人たちが居る、そういう人たちの気持ちを汲んで頂ければという事です・・・

・・・て、それこそ私が言うまでも無いとは思いますが、自分も経験している事で、アダルトチルドレンという言葉をそんなの病気じゃないと軽く見るカウンセラーとかも多いようなので、敢えて書かせて頂きました。
Posted by ASなろ at 2015年01月12日 23:11
例えば、アダルトチルドレンとパーソナリティ障害を関西弁と標準語くらいの違いと考えてみてはどうでしょうか。言葉が違うので、一言一言に含まれる意味も多少はズレてきます。標準語は冷たく感じますが、だいたい意味するところは同じです。(医療寄りの)支援者側からすると、アダルトチルドレンよりパーソナリティ障害の方が標準語的なのです。当然、関西弁的なアダルトチルドレンの方々は気に入らないという気持ちになるでしょう。ひょっとすると、いつか関西弁が標準語を凌駕する時がくるかもしれませんが、今のところ、それはまだスタンダードではないのです。

私は、アダルトチルドレンの概念自体を軽く見ているわけではありません。「アダルトチルドレン」という言葉によって、状態や症状が誤魔化されてしまうことを懸念しています。より科学的に根拠のあるパーソナリティ障害として捉えたほうがよいと考えています。また、私はパーソナリティ障害を、世間で言われているように「迷惑な存在」だとか、「自業自得」とは思っていません。

>アダルトチルドレンとは、アダルトサバイバーとも言い、悪くすると物心つくかつかないかの、自身の一番古い記憶から、自身の本心ではなく、「ここで生き延びる為にはこうしなければならない、ああしなければならない」と、それだけで生きてきてしまった人たちです。

ASなろさんが説明してくれたこの状態こそ、私は、パーソナリティ障害と捉えています。つまり、ASなろさん自身が、パーソナリティ障害について、まだ理解が浅く、偏見を持っている故に一緒にされたくないと感じることなのだと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2015年01月30日 10:39
ご返答ありがとうございます。
常に全てのクライアントに対して、引用して頂いた前提で接しておられるとの事でしたら、やはり私があれこれ言うべきでは無かったと思いますが、正直なところ、私がアスペルガー障害と診断されている為でもあると思いますが、そのような親身さを、このアダルトチルドレンの記事から読み取る事ができませんでした。このような返答を頂いたお陰で、やっと所長さんの気持ちが理解できたと・・・思っていいのか分かりませんが(汗、そう思います。
パーソナリティ障害については、診断名の印象にこだわりはしないので、一緒にされたくないという気持ちは無いのですが、分かりにくいとは思います。
アスペルガー障害診断を受けた後、「自分大好きだよね」とか「自己愛じゃない?」とか言われた事もあり、ピンとこないながらも自己愛性パーソナリティ障害の重複の可能性も検討してみました。診断基準を見ると、客観的には自分上げで他人下げ、自分が一番のように見える、という感じに読めますが、掲示板で当事者と(称している人と)接する限りだと、皆さんの主観的には、『自己愛の欠乏に苦しんでいるから』、必死で自分を上げようとしてる人が多いように読めました。
こんな感じで、「〜性」という名前が、客観的には強すぎるように見えても、本人からすれば足りなさすぎると実感している場合もあるらしいと知った事で、かえってよく分からないなという先入観ができてしまいました。
アダルトチルドレンの方は、ヒーローとかロストワンとか、具体的な体験が説明されていて、主観的に分かりやすいと思うので、多分こんな感じで、パーソナリティ障害では分かりにくいところに、アダルトチルドレンで色々当てはまったから、その嬉しさで「私これだと思います」とカウンセラーの方々に押しかけてくる人も居るんだろうと思います。多分それは今後も避けられないのではないかと思います。パーソナリティ障害を分かりやすく理解できる事を、このホームページに期待しています。
Posted by ASなろ at 2015年02月01日 03:02
なかなか完璧にとはいきませんが、常に全てのクライエントに対して、そのような前提で接しているのでご安心を^^

ちなみに
>子供の頃から本心で思うように生きてきて、後でパーソナリティ障害に
なるということはまずありません。なんらか、子どもの頃から生き辛さを抱えていることがほとんどです。コメントありがとうございました。
Posted by モンキークリニック所長 at 2015年03月20日 09:52
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