学習障害(LD)

b1.png「ちょっとこれ幾らになるか計算してくれんか?」

f1.png「はーい、うーん、えっとぉ・・・」

b2.PNG「おいおい、そんな難しいこと頼んでないだろ。早くしてくれよ」

f2.PNG「うぅー・・・」

b3.png「そんな簡単な計算もできんのか!ちゃんと小学校出てんのか!」

f3.PNG「うわーーーーーーーん(落雷)」

n2.PNG「うぉー・・・エコがキレた。こえー」


かうんさるーから一言
c3.png「周囲から『努力不足』『要領が悪い』と決めつけられると、LD児(者)は苦しむことになるよ」

学習障害はいずれも『LD』と略されるんだけど、医療の分野では『Learning Disorder(障害)』の略で、教育の分野では『Learning Disability(能力のなさ)』の略なんだ。両者には若干のニュアンスの違いがあるよ。どちらかと言えば、教育の分野で言われるDisability(能力のなさ)の方が広い概念で、@読む、A書く、B話す、C聞く、D計算する、E推測する、の内いずれかの部分的な能力の欠如はあるものの、全般的な知能の障害はみられないもの、と覚えておけばいいかな。一方、医療では、@ADの障害だけが学習障害で、BCの障害はコミュニケーションの障害という分類になるよ。Eの障害については、おそらくアスペルガー障害の一特徴に含まれるんじゃないかな。

学習障害を含む発達障害全般では、その障害自体が悪化していくということは基本的にないんだけど、二次的に傷ついていくことがとても多いんだ。できないことばかり克服させようとせず、できていることを伸ばすという視点も忘れないようにね。例えば、書くことに障害を持っていても、現代では働く上で書くよりもパソコンを使うことのほうが多い職業だって増えてきているだろうし、積極的にパソコンの技能を習得させちゃったほうが本人にとっては、後々役に立つってことだってあるはずだと思うよ。

あと、学習障害と混同されやすい概念にアンダーアチーバー(学業不振者)というのがあるね。アンダーアチーバーは、知能に比して学校での成績が著しく低いというもので、特定の能力に障害があるわけではないから、学習障害を含む発達障害の中には含まれないよ。強いて言えば、アンダーアチーバーは結果に焦点が当たっている概念で、学習障害は原因に焦点が当たっている概念かな。さらに誤解を恐れずに言うと、学習障害とアンダーアチーバーの関係は、パーソナリティ障害とアダルトチルドレンの関係に似ているよ。どちらも、前者はすでに精神医学的に位置づけられている専門的な概念で、後者は実際に現場で頻繁に見られる特徴的な人々にラベルを貼ったという感じ。だから後者の背景に前者の障害がある場合はあるけど、前者の背景に後者があるってことは無いね。うーん、ややこしくなってきたね。

パーソナリティ障害とアダルトチルドレンの関係
@「アダルトチルドレンではないパーソナリティ障害」
A「アダルトチルドレンと言われてるけど正確にはパーソナリティ障害」
B「パーソナリティ障害ではないアダルトチルドレン」

学習障害とアンダーアチーバーの関係
@「アンダーアチーバーではない学習障害」
A「アンダーアチーバーと言われてるけど正確には学習障害」
B「学習障害ではないアンダーアチーバー」

@は障害。Aは専門的な知識が足りなくて、レッテル貼りをしただけで、ちゃんと障害として理解されてないもの。Bは障害というよりも、環境的あるいは心理的要因による一過性または軽度と考えられるもの。こうした3パターンがあると思っておけばいいのかな。これらの区別は一般の人には難しいだろうから、やっぱり専門の相談に行ったほうがいいね。
この記事へのコメント
最後に専門に行ったほうが良いと言うが、何処に行けば請け負ってくれる?
どう説明すれば納得する?誰も居ない、聞く耳なんざ持っていない。2件まわって金が浪費して終わったぞ。
俺は話を聞いて欲しいんじゃない、診断をして欲しいんだよ。愛知県のどこかで病院を知らないか?支援センターでは自分で探せとくらいしか言われない。何処に頼れば良い?誰に頼めば良い?

このまま残りの生涯、何も分からぬまま過ごすせと言うか。
Posted by 黒帝 at 2014年12月10日 00:14
生憎、愛知県の病院のことはわかりません。すみません。当たり前のことを言うようで恐縮ですが、教えてくれる人がいない場合は、自分で探す以外にはないと思います。
行ってみた病院が2件、というのが多い方なのか少ない方なのか、人によって捉え方が違うと思います。
黒帝さんにとっては、2件「も」行ったのに、という感じなのでしょう。しかし、まだ2件「しか」行ってない、という見方もあると思います。
何も分からないまま過ごすのか、お金を使って病院を探し続けるのか、黒帝さんは自分で選ぶことができます。その点では、社会や他の人は関係がないと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2014年12月24日 14:10
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