パーソナリティ障害への偏見

b2.PNG「全くお前は本当に困った奴だな」

n1.png「なんで?エコだってやってたじゃん」

b1.png「あぁ、あいつは学習障害だし不登校だからいいんだよ」

n1.png「そんなのわかんない。あたしだってパーソナリティ障害なんでしょ?差別じゃん」

b2.PNG「まったく、ああ言えばこう言う。そういうとこがお前の悪いとこだぞ」

k1.png「まぁまぁ先生落ち着いて。ラクガキくらいいいじゃありませんか」

b3.png「ラクガキくらいとはなんだ!ワシは『ぶたどくたー』なんかじゃないぞ!」


かうんさるーから一言
c3.png「発達障害者への支援を面倒くさいとは口が裂けても言わないのにね」

残念なことだけど、医療、心理、福祉問わずいずれの対人援助職においてもパーソナリティ障害者のことを「困った人」だとか「対応が面倒くさい」とかすぐに口に出す人達がいるのが現実。けれど、その人達だって発達障害者に対しては決してそんなことは言わなかったりするんだ。それはどうしてか?第一にパーソナリティ障害のことをちゃんと理解できていないからだね。第二にパーソナリティ障害者の対応をしている時は、支援者としてではなく単なる一個人の顔を時々引き出されてしまうからでもある。それはつまり、パーソナリティ障害を発達障害と同じようにきちんと障害として捉えられていなくて、支援者の価値判断が入り込んでしまっているからに他ならないし、支援者としての技量不足感は否めないよね。

発達障害者がそうであるように、パーソナリティ障害者だって好きで問題行動を繰り返しているはずがないんだ。どんなにうまくいかなくても、それが自分の身を守るために身につけてしまったやり方だし、自分でも改善のしようがなくて結果的に問題行動になってしまっている。そういうことを頭で理解しているだけじゃなくて、ちゃんと心から理解してなきゃ支援者とは言えないと思うよ。

ともすればパーソナリティ障害者はハチャメチャな攻撃性を見せることがあるし、驚くほど対人操作性に長けていたりもするから、表面的には「強者(つわもの)」だったりする。その点で、厳しい言い方になるけどパーソナリティ障害者に向き合えない支援者は結局のところ、いわゆる「社会的弱者」しか支援できないということにもなりかねないよ。それじゃあダメだと思うんだ。今まではそれでよかったかもしれないけれど今後はダメ。その人を全体的に見て弱者か強者かで支援するのではなくて、部分的に障害を持った人として出来る限りパーソナリティ障害者にも接していけるようにならなきゃね。

とはいえ、ボクもまだまだ未熟だからね。気を抜くと口に出して「めんどくさい」って言いそうになるんだけど、それは内緒。この記事はきっと自分への戒めなんだろうな。
この記事へのコメント
面白いです。勉強になります。
筆のタッチに抜群のユーモアとセンスと風刺を感じます。素晴らしいです。また訪問させて頂きます。ありがとうございました。
Posted by 旅人 at 2010年10月02日 10:28
こちらこそありがとうございます。励みになります。これからもヒソヒソと更新を続けていきたいと思います。
Posted by 所長 at 2010年10月03日 00:25
夫からモラハラを受けています。自己愛性パーソナリティだと私は思うので認知行動療法など受けさせたいのですが、うまくカウンセリングに誘うことができません。やはり本人が治したいと思わないと意味はないのでしょうか?
Posted by くまんば at 2011年05月23日 11:10
ご質問ありがとうございます。

「夫を変えたい」と言って、夫にカウンセリングを受けさせるケースに比べて、
「夫を変えたい」と言って、奥様自身がカウンセリングに来るケースの方が、
結果的にうまくいく場合が多いという印象を持っています。

被害を受けている場合はなおさらで、まずは安全を確保し、
くまんばさん自身の心のケアを行うことが大切です。

下手にカウンセリングを勧めてしまうと、
「俺が悪いというのか!」と旦那さんに激怒されて、
より状況が悪化しかねないので、
カウンセラーに相談してからにしましょう。
Posted by 所長 at 2011年05月25日 15:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]
※所長とカウンセリングをしているクライエントが書き込んでしまうためコメントの受付を停止しています。

この記事へのトラックバック
サイトの説明
モンキークリニックはインターネット上にしか存在しない架空の名称です
MONKEY(モンキー):[名]小型の尾のある猿 [動]ふざける
CLINIC(クリニック) :[名]臨床講義/臨床教室/診療所
このページではパーソナリティ障害,人格障害,治療,カウンセリング,臨床心理,心理士,心理療法,精神疾患,発達障害,統合失調症,気分障害,うつ病,双極性障害,躁うつ病,気分変調性障害,ディスチミア,心的外傷後ストレス障害,PTSD,急性ストレス障害,適応障害,解離性障害,不安障害,パニック障害,強迫性障害,恐怖症,摂食障害,拒食症,過食症,依存症,身体表現性障害,性同一性障害,失調型パーソナリティ障害,スキゾイドパーソナリティ障害,妄想性パーソナリティ障害,境界性パーソナリティ障害,自己愛性パーソナリティ障害,演技性パーソナリティ障害,ボーダーライン,BPD,反社会性パーソナリティ障害,回避性パーソナリティ障害,依存性パーソナリティ障害,強迫性パーソナリティ障害,注意欠如多動性障害,ADHD,学習障害,LD,自閉性障害,自閉症,アスペルガー障害,家庭内暴力,ドメスティックバイオレンス,DV,モラルハラスメント,セクハラ,パワハラ,いじめ,ひきこもり,アダルトチルドレン,ミスターチルドレン,リストカット,オーバードーズ,ODといった概念について猿なりに解説しています。
臨床心理士各位
内容に多少の脚色や都合のよい解釈、偏った意見などが見られると思いますが、まずはどんな方にも興味を持って読んでもらえないと意味がないと考えてのことです。大目に見てくださいますよう宜しくお願い申し上げます。 カウンセリング普及プロジェクト
カウンセリングはかっこわるくない!

キーワード

パーソナリティ障害

カウンセリング

臨床心理士
ひきこもり
モンキークリニックロゴ