白黒思考(悉無律思考):認知の歪み(1)

c1.png「今日はどういった相談で」

k1.png「最近、彼氏ができたんですけど、彼が給料のほとんどをギャンブルにつぎこんじゃう人で」

c1.png「ふむふむ」

k1.png「やめてって言っても、『俺の勝手だろ!』って怒りだしちゃうからあんまり言えなくて」

c1.png「あらら」

k3.png「これ以上言っても無駄だし、言わずに我慢していた方がいいでしょうか」

c1.png「そうだねぇ、言うか言わないかじゃなくて、どういう言い方で伝えるか考えよっか」


かうんさるーから一言
c3.png「グレーゾーンを身につけよう」

白黒思考は、難しく言うと「悉無律思考(しつむりつしこう)」と言って、全か無か(オールオアナッシング)といった二択で物事を考えてしまうことを言うよ。

悉無律思考には、いろんなバージョンがあって、例えば、白か黒か、全か無か、良いか悪いか、敵か味方か、善か悪か、100か0か、きれいか汚いか、大人か子どもか、賢いか愚かか、やるかやらないかというように、様々な場面で形を変えて出現するんだ。こうした二択の内のどちらかに決めないと気が済まないような考えのクセがあると、中間という選択肢がなくて、妥協とか折衷とか折り合いとかをつけるのがとても難しくなるから、人間関係や課題に取り組むことなんかがどうしてもうまくいかなくなることが多いんだよね。

少し具体的に挙げてみよう。

・ちょっとでも相手の意見が自分と違うと、「あの人はわかってくれない」と、あっという間に相手を敵として認定。
・ちょっとでもうまくいかないことが起きると、「台無し」と感じて作業を放棄、または、「自分はダメな奴だ」とヘコむ。
・100点が取れそうにないテストは、はなから受けない。50点という評価がつくくらいなら、評価されること自体を避けてしまう。

こういうことが起きてくるってわけ。じゃあ、どういう風に考え方を変えたらいいか。

・ちょっとだけやる。
・ほどほどにする。
・50点くらいでよしとする。
・完璧じゃなくていい。
・相手は敵というほどでも味方というほどでもない。
・人は賢い面も持っていれば愚かな面も持っている。
・人に対して善意を持っている一方で、悪意も持っていてよい。

こんな風に考えられたら、少しは楽になるかもね。白でも黒でもなく、灰色、つまりグレーゾーンが大事なんだよ。

ちなみに、カウンセリングでよくされる質問に、「(トラブっている相手に何かを)ハッキリと言った方がいいでしょうか?それとも言わずに我慢していたほうがいいでしょうか?」というようなのがあるんだけど、そういう時はたいてい「言う」方向で考えを促すよ。「言うか言わないか」で悩むと、頭の中の天秤がどっちにも傾かなくて、言おうかどうしようか・・・と延々と悩んでしまうからね。そうじゃなくて、仮に言うと決めて、「どう言うか」と悩む方向性だけでも決めてしまうと“上手に悩める”ようになるよ。方法について考えるってことね。すると、自然に、「いい方法が見つかるまでは言わない」ということになるし。

これは、子育て中の、「怒るか怒らないか」、「注意するか注意しないか」みたいなよくある親の悩みにも役に立つよ。効果的な怒り方や注意の仕方がわからなければ、むやみに怒ったり注意したりするのはやめておいたほうがいい。効果的な怒り方や注意の仕方を身に付けるためには、カウンセラーに相談をしに行くのも一つの手だよ。


認知の歪み
@白黒思考
Aマイナス化思考
Bべき思考
C感情的推論
D飛躍的推論
E部分的焦点づけ
F自己関連づけ
G過度の一般化
H過大評価・過小評価
Iレッテル貼り
この記事へのコメント
白黒思考で検索しました
とっても、参考になりました
Posted by 清水ひきこもり研究所 at 2012年05月29日 10:26
ありがとうございます。励みになります。
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年05月31日 22:17
ネチネチ思考の言い訳に使えそうですね
Posted by at 2012年10月11日 14:02
うーん、ちょっと意味がわからないです。すいません。
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年10月18日 00:25
所長さんへ

こんにちは。
”する” と ”やめる” の中間で ”休む”という選択肢があることを以前カウンセリングで知りました。グレーゾーンに気付かないことが多くあります。

仕事関係で、能力の高いできる人と知り合いになり、その人に認められたくて頑張ってました。でも私は嫌われたようで、以前は電話でよく仕事の話をしていましたが、約半年前くらいから電話も来なくなり話してくれません。”この人”と決めたら、その人の嫌いな人は私も嫌いで、公平な判断ができず、また少しでも私に否定的な話をされたら、落ち込んでしまい仕事が出来なくなります。カウンセリングに行った方がいいんでしょうか?
行きたいと行きたくないの考えが数分で入れ替わることが多く、予約をキャンセルしたり、カウンセリング終了後の予約ができなかったりと継続していくことができません。
行けないのは、心理士さんを信じてないから?気持ちが安定しないから?自分に嘘をついてるから?これ以上嫌われたくないから?
なんで行きたくなくなるのか、よく分からないです。みんなそんなんなのかな?
誰かに言われたら続けることができますが、自分の意思だけでは、やり通すことができないので、誰かの後押しが必要です。今の仕事を辞めたいのに辞めることができない。仕事は休まずほどほどに仕事が続けられるようになりたいと思います。
Posted by 気まぐれねこ at 2013年01月30日 18:29
“休む”いいですねー。確かにグレーゾーンです。

どうやら気乗りしないカウンセリングに通えるようになることが当面の課題と言えそうですね。
そこで、気分に左右されず比較的安定して通えるようになれば、日常生活や仕事も安定していくという順番なのではないかと思います。
カウンセリングで治すのではなく、カウンセリングという場で練習するという感じでしょうか。
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年02月08日 23:25
所長さん、ありがとうございます。

昨年の8月、その前は2月と長らくカウンセリングにはいってません。

「練習」なら、頑張れるかもしれないですね。

でも、カウンセラーさんや看護士さんには飽き飽きされてると思う。こんなおばさんが気まぐれに来られたら当惑されますよね。

昨夜調子悪かったので所長さんからコメントもらってうれしかったです。
ありがとうございました。



Posted by 気まぐれねこ at 2013年02月09日 09:37
正直なところ、カウンセリングをしていて、おばさんだとか若い子だとかは、あんまり気になるところじゃないので、考え過ぎず行けそうなら再開してみるとよいと思います^^
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年02月22日 21:03
こちらのサイトはには 始めてお邪魔します。 カウンセリングルームではお世話になっております。
ドクターからは 神経症 だけど親子の関係から筋金入りと言われて カウンセリングを受けていいとの承諾を得てお世話になっています。
カウンセラーさんにはパーソナリティ障害とのお話でした。
診断は様々なのかと思いますが、名前に障害がつくと正直ショックではあります。
今までがんばってきたのに生きづらかったことは否めません。アダルトチルドレンだとおもっていました。しかしパーソナリティ障害だとしたら育った親子の関係、環境だけが原因ではなく、生まれもった性格も起因しているのでしょうか?遺伝なども……

カウンセリングでの時間内ではなかなか聞けなくて、でも混乱中の頭で聞かない方がいいのか?とにかく不安で不安で仕方ないです。
更年期の年頃でもあります。
若い方は理解も早いと思いますが こんな年齢でもカウンセリングでよくなるのでしょうか?
またパーソナリティ障害だとしたら 障害者手帳をもらえるのでしょうか? そして手帳をもらった方が生活しやすいのですか?教えていただけたけると幸いです。

沢山書いてすみません。お忙しいことと思いますが、回答くださると嬉しく思います。
Posted by ハンスケです at 2013年04月21日 11:46
ご質問ありがとうございます。
パーソナリティ障害には、遺伝的要因が関係していることもあります。関係していないこともあります。親子関係や環境要因も複雑に絡んできます。つまり、1つの原因というのは特定されていません。
障害手帳については、まずは主治医にご相談ください。手帳が取得できる障害の程度なのかどうかがわかってから、手帳を取得するメリットやデメリットをカウンセリングで相談するという順番です。
できれば、カウンセリングを受けている最中は、このサイトへの書き込みでなく、カウンセラーに直接お話しください。
ちなみに、更年期の方は、結構カウンセリング受けていますよ^^
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年04月27日 13:51
所長様

回答くださりありがとうございましたm(_ _)m
機会をみて改めてカウンセリングの時に伺いたいと思います。お世話になります。
Posted by ハンスケ at 2013年05月06日 22:06
どういたしまして^^
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年05月07日 13:04
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