過度の一般化:認知の歪み(8)

k2.PNG( O型 )「この間合コンに来た人が最悪でね。もしやと思ったら、やっぱりB型

n1.png(AB型)「あー。いつも思うんだけど、B型の男性って自己チュー多いよね」

a2.png( B型 )「あぁ?!それを言うなら男より、女のB型の方が手に負えねーよ」

g1.png( B型 )「はぁ?!亜熊マジうざい。あんたのB型は『バカ』のBだね、バカ型」

sh1.png( A型 )「いや、案外日本は甘えの文化ですから我儘な人自体が多いのかも」

t2.PNG( A型 )「確かに、外国人は自己主張が強いけど、我儘って感じはしないわね」

f1.png( O型 )「うーん。結局、人間なんてみんなくだらないエゴの塊ってことですよ」


かうんさるー(B型)から一言
c3.png「まともなB型もいるよ!ココにいるよ!」

過度の一般化は、自分の数少ない経験から、誤った一般論を導き出すことを言うよ。この過度の一般化は、他の認知の歪みに比べて、“ごくありふれた認知の歪み”と言えるかな。むしろ、この認知の歪みが全く無い人のほうが少ないかもしれない。誰と話している時でもいいから、少し注意深く人の話を聞いてみるといいよ。驚くほど、会話の中に出てくるから。もしかしたら、自分でも言ってるかもしれないしね。主なものは次の2種類。

A)「1回〜数回」を「いつも、だいたい」と言う
B)「1人〜数人」を「みんな、ほとんど」と言う

例えば、「いつもうまくいかない」とか「いつも失敗する」とか、ついつい言っちゃうよね。でも、本当はいつもじゃない。うまくいく、成功する時もある。「ぶるどくたーって、いっつも鼻くそほじくってるよね」とかも言いたいけど、正確には、一日中鼻くそほじくってるわけがない。たまには鼻毛を抜いている。だから「いつも」じゃない。でも、ざっくり「いつも」って言いたくなるんだよね。わかっていて使う分にはいいんだけど、これが本当に認知の歪みレベルになると、少し厄介なことになってくるから修正したほうがいいかな。次のは「みんな」の例。

・○○大学出身には嫌な奴が多い
・片親(一人親)の子どもはグレる
・最近の若者は常識がない

どれも間違いだよ。

大切なのは先入観にとらわれずにちゃんと目の前のその人だけを見ること。ひとくくりにしないこと。「いや、でも、実際そうなんですよ」と反論してくる人がいるけど、“実際”には違うから。捉え方や視野が狭いだけだから、上記のような過度の一般化はやめようね。あと、“迷信”は、大昔にされた“過度の一般化”の名残かもしれないなーとか考えると少し面白かったりするよ。いろんな迷信があるけど、ぱっと思いついたところで説明してみよう。

・黒猫が横切ると悪いことが起こる
・夜、爪を切ると親の死に目に会えない

とある村。黒猫が横切った後に、たまたま不幸なことが起きた人がいて、「黒猫のたたりだ!」とか大騒ぎしたんじゃないかなぁ。それを聞いた村人達が、「そういえば私にもそういうことがあったわ!」「オラにもあっただよ!」と次々に言いだして、ついに村長が「よし、黒猫が横切ったらいつも悪いことが起こっているらしいので、各自そういう時は心の準備をしておくように」と村民に伝えたり…。

江戸時代頃。夜、爪を切っている時、疎遠になっていた親が危篤状態になったと連絡があり、急いで行ってみたものの親の死に間に合わなかったという人がいたんじゃないかな。その人はとても後悔したので、町の人々に「オイラみたいにならないように、親のことは常に気にかけておいた方がいいぞ。あぁ、あと爪は朝切ったほうがいい」とか言って回っちゃったりしたのかもしれない…。

いや、ただの作り話だけどね。本当の由来は知らないよ。迷信っていうのは、一度はそういうことがどこかの誰かの身に起きたことで、それが一般化されちゃったんだろうなって話。

やっぱり、「一見」しただけで、全てわかった気になるのはよくないよね。「百聞は一見にしかず」と言う諺があるけれど、カウンセラーとしては、「一見は百聞におよばず」と言いたいところ。カウンセリングでは一見が叶わない、つまり、クライエントが体験した出来事をどうしたって見ることができないからね。見られないから、100回でも200回でも同じ話を聞いて一見に近づくしかない。それでも、なかなか“理解”なんてできない。でも、その過程には「一見」で得られない何かがある。はず。と思いながら、一般化せず、目の前のたった一人のクライエントの理解に努めていきたい、なんていうところで今日はおしまい。



認知の歪み
@白黒思考
Aマイナス化思考
Bべき思考
C感情的推論
D飛躍的推論
E部分的焦点づけ
F自己関連づけ
G過度の一般化
H過大評価・過小評価
Iレッテル貼り



b1.png「ん?ワシもB型だぞ。…『ですよねー』ってオイ、何か文句あるか?」
この記事へのコメント
この記事へのコメントではないのですが、最近、凄く気になっていることがあるんです。
リストカッターが強迫性障害になることはありますか?
Amiは切りたくなくても、切らないといけないという気持ちが強く、切ってしまうのです。


・切らないといけない
・切らないことが悪いことのように感じる
・切らなかったり傷が治ってくると不安でたまらなくなる
・何かに押し潰されそうになる
・切っても意味がないことは分かっているのに、切らないといけない
・傷や痛みがないと狂ってしまいそう
・一日中切ることばかり考えている(毎日)
・夢の中でまで切っていたりする
・切ると、やっと安心して普通に日常生活が送れるようになる
・他の事をして切らないようにしても、ただの時間稼ぎにしかならず、不安や焦り恐怖感などが消えない
・あまり我慢していると過呼吸や体調が悪くなる


今の時点で思い当たることは書いてみましたが、カウンセリングの中でもカウンセラーさんが「強迫性障害に似たところがあるのではないか」と言っていました。
強迫性障害ではないとしても、上記のことが本当に毎日あるので、凄く苦しいです。

自分でどうにかしたくても、出来なくて、泣くしかないんですよ…。

どうすればリスカしなくても、安心して普通に生活出来ますか?
ってこんなこと聞かれても困りますよねm(_ _)m

ハァ…、何か疲れます(笑)”

またコメント頂けたら嬉しいです♪
Posted by Ami at 2012年10月08日 07:10
コメントありがとうございます。
リストカットが強迫性障害に含まれることはほとんどありません。
Amiさんの場合は、強迫性障害よりも依存症に近いものとして理解した方がよいのではないかと思います。
ただ、依存症は強迫性障害と関連があると言われています。ひっくるめて、強迫スペクトラム障害 (OCSD)という範囲で捉えられたりもしますので、担当カウンセラーが言うことは、間違ってはいません。
図にすると、[強迫性障害−依存症−リストカット]という位置関係だと思っておくといいかもしれません。依存症を抜いて、強迫性障害とリストカットを結びつけないほうがよいと思います。

リスカを減らすのではなく、何か別の「安心していられる行動」を一日の中で増やしていくという目標が大切ですよ^^
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年10月10日 00:44
お返事有難うございます♪

やっぱり専門家でないと難しいところですね(笑)”

依存性から抜け出すのは大変です(>_<)

頑張りますね(^_^)v

有難うございました。
Posted by Ami at 2012年10月10日 07:40
大変でしょうけど、諦めずに。応援してます^^
Posted by モンキークリニック所長 at 2012年10月17日 23:04
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