ルールとマナーの違い

t1.png「あんたもうちょっとマナーくらい守んなさいよ」

a1.png「お前バカか?ルールも守ってねぇのに俺がマナーなんて守れるかよ」

c2.PNG「確かに。亜熊に座布団一枚」

t3.PNG「守るべき最低限のマナーってもんがあるでしょうが」

a1.png「守るべき最低限のことならルール化すりゃいいだろが」

c1.png「確かに。亜熊に座布団もう一枚」

t3.PNG「バカ猿!横からごちゃごちゃうるさい!病院では静かにするのがルールでしょ!」


かうんさるーから一言
c3.png「そっちの声の方がうるさいよ・・・」

ルールとマナーの違いってみんな知ってるかな?ルール違反という言葉は正しいけど、マナー違反という言葉は間違い、と言えばピンとくる人はいるかもしれないね。そう、マナーには違反なんてないんだ。マナーは個人の良識に委ねられた行為なので、強制力がなく違反ということもないわけ。言ってしまえば、やるもやらないも個人の自由ということ。

ということで、ルールとマナーの違いを簡単に説明するよ。今回は、「他人の言動に対してイライラしやすい人」「自分にダメ出しをしやすい人」には必見の回だよ!先に理由を書いてしまうと、「マナーの意味を取り違えてルール化していることがイライラやダメ出しの原因かもしれない」から。
『ルール』
・社会的にその場で守らなくてはならないこと。守らない場合には罰則が適用されるもの。
・守っていても褒められない。守らないと怒られる。つまり、守ってゼロ、守らなくてマイナスの評価がつくもの。

『マナー』
・社会的にその場にふさわしい行動をとること。ふさわしくない行動をとっても罰則はないもの。
・マナーがいいと褒められる。マナーが悪くても本来怒られる筋合いはない。つまり、守らなくてゼロ、守ってプラスの評価がつくもの(のはずなのにルールと混同して勘違いしている人が大勢いる)。

この勘違いが今回のポイントだよ。社会には「守らなくてはいけないルール」と「守ったほうがよいマナー」の2種類があるのに、全部をルールだと勘違いしてしまって、日常生活が窮屈で息苦しいと感じている人が結構いる。そういう人は、「○○をしてからでなきゃ、△△をしてはダメ」なんていうようなマイルールまで作り上げてしまって、朝から晩まで、自宅でも公共の場でもルール、ルール、ルール・・・、そんな風に縛られすぎて気が休まらなくなってしまって、うつ病になってしまったりもするよ。パーソナリティ障害の中では、強迫性パーソナリティ障害の人にもみられる考え方だから、どうにか修正していきたいところだね。(マイルールに関しては、認知の歪みのべき思考も参考に)。

さて、あらゆることがルール化された世界に生きる人は、「ルールを守ってゼロ、ルールを守らなくてマイナス」というプラスの評価の無い厳しい世界の中で生きることになる。どんなに頑張っても、ゼロ以上の評価がつかない、ちょっと気を抜くとマイナスの評価がつくなんて辛すぎるよね。

本当は、マナーの良いところがその人の長所であり、自信をもっていけるところのはずなのに、ルール化しちゃっているから、「自分のやっていることは当然」と思って評価せず、自信が育たない。また、自分がマナー違反をしていないかどうかばかり気になりはじめると、人と会えば緊張して、うまく振る舞えずに落ち込んだりする。逆に、自分が守っていることを相手が守らないと「マナー違反だ」と感じて、他人に対してやたらイライラすることが増える。

そこで、ちょっと考え方を変えて、「ルールは守り、マナーは守らない(悪くてよい)」というのが基本姿勢だと覚えておきたい。「それじゃ嫌な人じゃないですか?」と思う人もいると思うけど、それは違うんだ。ざっくり3つに分けて、次のように理解してほしいな。

・良い人=ルールを守って、マナーの良い人
・普通の人=ルールを守って、マナーの悪い人
・悪い人=ルールを破る人(マナーの良し悪しは関係ない)

真ん中の「マナーは悪くて普通」というのがポイント。もし、自分はマナー悪く振る舞うのはいやだと思うなら、あなたはきっと良い人の部類に入るよ。余力があるときに、マナーを良くすればいい。そしたらちゃんと、マナーが良い自分をほめてあげること。一方、他人に対しては、マナーが悪い人には口うるさく注意しないこと。優しく教えてあげるならいいけどね。ルールを破る人がいれば怒ってもよい逆に、マナーの良い人のことはほめてあげたらいい。そういう風に一つずつ区別していけたら、むやみにイライラすることも自分にダメ出しすることもきっと減るんじゃないかな。

余談だけど、世界的に見て、日本人はマナーがいいなんて評判になっているというニュースがあったりするよね。あれって本当のところはどうなのかな?実は、日本人は、マナーがいいんじゃなくて、マナーをルールと間違えて守っている人が多いから、結果的にそう見えちゃってるだけだったりして。「日本人はルールとマナーの区別もできないバカな民族だ」と思われないように、できればルールとマナーをちゃんと区別した上で、マナー良く振る舞いたいものだね。
この記事へのコメント
ごっちゃになってる人多いと思います。
後、「俺ルール」を押し付けてくる人。
そして「他者を裁こう」とする人。
このような人ばかり(しかいない)
に思えてきます。そして非常に疲れます。
このような人への対応でコツのようなものありますでしょうか?
Posted by GO.V at 2013年06月29日 19:56
おっしゃる通り、「俺ルールを押し付けてくる人」や「他者を裁こうとする人」はルールとマナーの区別がついていない人だと思います。結構いますね。残念ながら疲れない対応のコツというのはありません。

カウンセリングでどうやって対応しているかというと、まず、その人がなぜその俺ルールを大事だと思っているのかを理解します。そして、他者を裁きたい気持ちの一端に共感する態度で接します。
それができたら、こちらの話も聞いてもらえるようになるので、そこで、ルールとマナーは違うのではないかという説明をします。
相手が聞く耳を持ち、こちらのプレゼンテーション能力が高ければ、俺ルールで他者を裁くことはおかしなことなんだなと気づいてもらえます。
でも普通、そんなにうまくいかないので、めんどくさければ、なんとかこのサイトに興味を持たせ、このページを見るように誘導するほうが手っ取り早いかと思います。
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年07月17日 14:54
次の投稿まだかなぁ?(*´ω`*)
お忙しいのでしょうか?
無理にとは言いませんが、更新楽しみにしています♪
ここの記事を読むと何だか和むような、落ち着くような感じがするんです。笑
モンクリファンなものでm(__)mスミマセン。
でわ!
Posted by Ami at 2013年09月09日 09:13
返信遅くなって済みません。
コツは無いですか。
この手の人が巷に多過ぎ、最低限の付き合いでも疲れてしまいますね^^;
Posted by GO.V at 2013年09月18日 08:47
ルールとマナーについて検索かけていたら、ここに流れ着きました。
いろいろ考えることがあり、書き込ませていただきます。

「みんななかよく」を守ること、相手の心を汲み取って嫌なことを言わない・しないこと、無条件で人を尊重することをルールにし、勝手に苦しんでいました。
お互い嫌なことを無くし、怒りや嫌悪感と言った観念から離脱すればみんな平和に暮らせ、
ルールを守ってみんなが安心してから初めて人生が開く、そういう風に思っていました。

べき思考:認知の歪み(3)のやり取りが、普段の私の対応に近いです。私はせらぴす子さんに近いです。
人の心は丁寧に扱うべきなのに茶化す態度なんて、の流れからオチの「ボクは誰に何を言われてもユーモアを捨てる気はない」にイラっとしました。
かうんさるーの自分の考えを守る強さが、一方でせらぴす子の考えを突き放し、それが相手を尊重せず、不快にもさせたままに見えて許せないのです。せめて彼女の考えに理解を示してから言えば良いのにと思ってしまいます。

ただ、「突き放さないと守れないものもある」「違う意見をちゃんと受け入れたい」「そこまで縛る必要を感じない」「自分を見失いそう」「仕事の付き合いを守れれば良い」「人間の面白さはマナーの中には無い」......という感覚が次々湧いているのに、ルール違反を犯すからか、必ず葛藤しています。
マイルールは、自立への恐れを表しているようです(なぜ恐れるようになったかはわかりませんが)。

今は、それを抑えて自分の意志を尊重します。付き合い方もそれに倣ってます。
まだまだそれの理不尽さに嫌気がさしているのに、それを手放せません。
何か囚われないお知恵を貸していただきたいです。
Posted by shizuoka at 2013年09月23日 18:01
>Amiさん
ありがとうございます。「和む」っていいですね。最上級の褒め言葉って感じがしてうれしいです^^

>GO.Vさん
いい方法なくてごめんなさいね。
私もカウンセリング以外の日常では、人間関係で疲れていたので(笑)ともに世知辛い世の中を生き抜いていきましょう。

>Shizuokaさん
そういわれてみれば、確かに、かうんさるーはせらぴす子に当たりがきついですね。もしかすると、そこには何か今はまだ明らかにされていない理由があるのかもしれません。
さて、おそらく、「マイルールに囚われないようにしなくてはいけない」という考えに囚われているという形ですので、マイルールをやめる以外の別の切り口で取り組んだほうがよさそうです。
「マイルールは、自立への恐れを表しているようです」ということから、自分にとっての自立とは何かというあたりから切り込んでみてはどうかと思います。そこの理解が進んでいけば、結果的に、マイルールへの囚われがなくなるかもしれません。
Posted by モンキークリニック所長 at 2013年10月10日 00:04
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