気分変調性障害

n1.png「あたし、うつだと思うの。先生、診断書を書いて」

b1.png「あぁん?唐突だな、どうした?」

n1.png「診断書をもらって休職するの。うつにさせられたんだもん、当然の権利だわ」

b1.png「それにしては元気そうに見えるんだが」

n1.png「先生ひどい。あたし、こんなに辛いのに」

b1.png「辛いのと、うつとは違うんだけどな」

n1.png「もういい、あたしの気持ちなんか誰もわかってくれないんだ」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「診察に来たなら自己の判断より医師の診断を信用してくれねぇかな…」

気分変調性障害は、もともと昔は「抑うつ神経症」なんて言われてたものに近くてな、症状としては過去2年間に渡ってほとんど慢性的な抑うつ気分に支配されているような場合につけられる診断名のはずなんだ。しかしな、最近巷で言われている「新型うつ」っていうのに当てはめられる診断名がなくてな、便宜上この気分変調性障害ってのを適用することが増えてきているのが現状のようだ。新型うつと言われている状態は、大うつ病よりは軽度だが慢性的なうつ状態で、無気力や倦怠感がある一方、規律や秩序に対して否定的で協調性に欠ける面があり、人を責めるといった特徴があると言った感じだな。もちろん、全員に当てはまるわけじゃないが、自ら受診してうつ病の診断書をもらい、休職期間中には余暇を楽しみ、復職の時期になると再びうつ状態になるといったケースも極端な場合にはあるって話だ。まぁ、そういうのを全部ひっくるめて「健全」とは言い難いからな、治療の対象ではあるわけだ。

うつ病

c1.png「今日はどうしたの?」

n1.png「なんかー、あたし、うつかも」

c1.png「うつかもしれないと思ったのはどうして?」

n1.png「なんかね、突然泣きたくなったり、何してても面白くないんだー」

c1.png「突然泣きたくなったり、いつも面白くなかったら辛いよね」

n1.png「うん。誰も助けてくれないし、将来真っ暗だよ。あたし生きてていいの?」

c1.png「死にたい気持ちは、うつ症状の一つ。治ったら生きててよかったと思えるから治療しようね」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「迷っているヒマがあったら、すぐに精神科に行け」

うつ病人口は多いぞ。日本ではついに100万人台になったそうだ(※1)。あれもこれも、どれもそれもみんな「うつ」扱いだからとんでもない数になっちまったな。従来から言われている「うつ病」患者は、性格的には、秩序を重んじ、几帳面で、責任感が強く、自分のことを責めるといった特徴が見られるもんだ。最近は自分のことを「うつだ、うつだ」と主張する輩がいるが、あれはどうなんだろうな。診てると結構元気じゃねぇかと思うこともあるんだが、あれはあれで多分、何か生きづらさを感じていることに変わりはないんだろうな。まぁ、一言で「うつ」と言ってもいろいろあるからな、少しくらいは勉強しとけよ。

三大悲観
・自己悲観「自分はダメだ」
・社会悲観「誰も助けてくれない」
・将来悲観「将来は真っ暗だ」

三大自覚症状
・ゆううつ ・イライラ ・おっくう

三大欲求の障害
・食欲の低下 ・性欲の低下 ・睡眠の障害

その他の症状
・興味や関心の減退 ・頭痛や肩こり等の身体症状 ・涙もろい ・孤立無援感
・罪悪感 ・後悔 ・絶望感 ・気分の浮き沈み 他

(※1)気分障害全体として算出した数値

双極性障害(躁うつ病)

n3.png「株で損したー」

k3.png「え!なや美ちゃん、株やってんの?!いくらスッたの?!」

n2.PNG「うーん、このくらい(片手を開く)」

b3.png「そんな金があるならワシにくれ!」

n3.png「もうないよ、もう人生終わったぁ…」

c1.png「どういう事情なのか、話せる範囲で少し教えてくれるかな」

n2.PNG「あの時は何しても勝てるっていう根拠のない妙な自信があったんだよね…」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「気分てのは高揚しすぎても良くないんだな」

双極性障害は、躁状態とうつ状態の両極を併せ持つ精神疾患だ。しばしば気分や活動性が上下するといった特徴があるんだが、躁状態のときには失敗する可能性を考えられなかったり、自己中心的な考えで勝手に物事を推し進めてしまったりと、社会的な問題が引き起こされることがあって実際のところ単に気分の問題だけにとどまらないことが大変なんだな。また、躁状態の時には自分が病気であるという認識が持てないもんだから自発的な受診は望めず、問題が大きくなって周りが困り果てて本人を入院させるなんてこともある。その上、一転してうつ状態になると自分のしてしまったことを激しく後悔するといった気分の波があると思うと、本当にこの病気は苦しいものだろうなと思うよ。薬を飲み続けて状態を安定させるのは不本意かもしれんが、まずはそこから始めて、カウンセリングで自分が躁状態に入った時にどう気づくか、どう対応するかを考えるといいんじゃないかな。

気分障害

c1.png「気分障害について教えてもらえますか?」

b1.png「いいけどよ、お前結構知ってんだろ」

c1.png「いやぁ、最近『新型うつ』とか聞くようになってちょっと混乱気味ですよ」

b1.png「確かにな。でも精神医学だって進歩するってこった」

c1.png「そうですね。そういう意味で改めて教えてもらえたらと思ったわけです」

b1.png「なるほど、いい心がけだな」

c1.png「そう言われると、なんだかちょっと気分がいいですね」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「なんで全般性気分障害とか、社交気分障害とかって無いんだろうな」

そもそも気分ってなんだろうな。気分の原語である「mood」を和英辞書を引いてみたぞ。そこには「ごめん、今はちょっとダンスをする気分じゃないんだ」という例文が書いてあったんだが、ワシはそもそもダンスをしたくなることなんぞないから参考にならんかった。なんとなくわかるのは、気分は微弱で漠然としていて持続的といったニュアンスを持っているってことだな。似て非なるのが感情って言葉で、それはどうも種類的にも時間的にも限定的といったニュアンスらしい。感情を持つって言い方はするけど、気分を持つとは言わないから、感情は輪郭があって浮き出てくるような「図」としての意味があり、気分は広がりのある背景として流れるような「地」としての意味があるのかもしれないな。案外、言葉ってのは知らぬ間に使い分けてるもんなんだな。たまには一字一句にひっかかってみるのも悪くないもんだ。

気分障害の代表的な種類
・躁病エピソードのみ
・双極性障害(躁病エピソードとうつ病エピソード)
 ・双極性障害T型
 ・双極性障害U型
  ・気分循環性障害
・うつ病エピソードのみ
 ・大うつ病性障害
 ・気分変調性障害
 (・ディスチミア親和型うつ≒新型うつ)
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モンキークリニックはインターネット上にしか存在しない架空の名称です
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