強迫性障害

c1.png「今日遅刻しちゃったのはどうして?」

n3.png「鍵を閉めたか何度も確認しちゃって…」

c2.PNG「何度もというと?」

n1.png「家を出てバス停に着いたら気になって、というのを3回繰り返しちゃった」

c1.png「3回もバス停と家を往復したなら、疲れちゃっただろうね」

n3.png「うん、大丈夫だってわかってるんだけど…。こんなのおかしいよね?」

c1.png「ううん、おかしいかどうかより日常生活がスムーズに送れるように考えていこう」


ぶるどくたーによるミニ講座
b1.png「わかっちゃいるけどやめられない、という苦しみをわかってやりたいよな」

強迫観念は、自分で馬鹿げていると思っているのにどうしても考えてしまうといった違和感を伴うものだ。一般的に誤解されてるんだが、「こうしなきゃいけないと思い込むこと」は強迫観念とは呼ばないわけだ。あと、強迫観念の他には、強迫的なイメージが思い浮かんでしまう、強迫的な衝動が湧き上がってきて困るといった症状があるぞ。そういった症状をなんとかしたくて本人は悩んだ末に、強迫行為に至るわけだ。強迫行為は、強迫観念を消すという目的を持った儀式的なものが多いんだが、全然、合理的じゃないんだコレが。だけど、本人にしてみたら強迫観念を鎮めるためには藁にもすがる思いだから、ちょっとでも気持ちが落ち着くなら、どうしようもなくやめられなくなるらしいんだな。とにかく一日の大部分を生産性の無い行為に費やさなくてはならない上に、家族にも同じようにやらせたりして巻き込んでしまったりと、なかなか想像以上に大変な状態に取り組んでいかなきゃならんわけだ。

強迫観念
・不潔恐怖 ・加害、被害恐怖 ・不完全恐怖

強迫行為
・手洗い ・施錠、火元確認 ・並べ替えや順序へのこだわり

社交不安障害

f1.png「えっと、あの、そのー・・・お久しぶりです」

c2.PNG「おや、珍しい。どうしたの?」

f1.png「んーと、なんていうか人前に出ると緊張しちゃって」

c1.png「人前で緊張しちゃうとどうなるかな」

f1.png「目が合わせられなくなって、頭が真っ白になって、汗もかいて、えーっと…」

c1.png「じゃあ今も緊張しているんだね。だけど大丈夫、ちゃんと話せているよ」

f1.png「でも相手にどう思われてるか気になって仕方なくて、なかなか慣れないんですよ…」


かうんさるーから一言
c3.png「転ぶのは恥ではない、転んだままでいるのが恥なのだ(ドイツの諺らしい)」

社交不安障害は、集団の前で注目されて失敗したら恥ずかしいとか思い悩んで、実際に緊張しすぎてうまく振る舞えなかったり、顔が赤くなったり、発汗や動悸、腹痛等といった身体症状が出ることもあるちゃんとした病気だよ。ただの恥ずかしがり屋といった性格とは違くて、そう簡単に慣れたり、開き直ったりすることができないという点に特徴があるよ。日本人は文化的に集団の前に出ることを恥ずかしいと思いがちなので多くの人がその気持ちを理解することはできるだろうけどね。集団の前ではなく相手が一人の場合はいわゆる対人恐怖と言われるね。これは誤解が多いんだけど、対人恐怖は相手の人そのものが怖いんじゃないんだ。相手からどう見られるかが怖いんだね。だから相手の心情を推測したりすることが苦手なアスペルガー障害との併発は考えにくいよ。今のところその2つを併発している人には会ったことがないね。もし併発するとすれば、もともとアスペルガー障害で、集団の前で一度大きな失敗をして嫌な記憶になっちゃったために集団参加場面を回避するようなケースかな。厳密に言えば、それは併発とは言えないだろうけどね。

@恥をかく不安
A予期不安…また起こるのではないかという不安

パニック障害

k1.png「あらあら、どうしたの?」

n2.PNG「どうしよう、どうしよう、あたし、死んじゃうかも」

k1.png「ほら、落ち着いてゆっくり深呼吸してみて」

n2.PNG「ふぅー・・・、心臓がドキドキしてね、視界が真っ白で、とにかく死にそうなの」

k1.png「あらそう。今もまだ死にそう?」

n1.png「少し落ち着いたかも。でも、またこんなのが起きたらどうしよう」

k2.PNG「大丈夫よ。同じことが起きたらどうするか、かうんさるーに相談しましょ」


かうんさるーから一言
c3.png「ここで言う『パニック』は、一般的な混乱という意味ではないよ」

パニック障害は、不安障害の中の一つだから不安が中心の症状と言えるね。不安というのは「こうしよう」と決める力より「どうしよう」というまごまごした力の方が強い状態。不安は適度に持っている分には行動の原動力になるから、それ自体は悪いもんじゃないんだけど、あまりに強すぎる不安だったり、四六時中不安だったりすると、さすがに身体が持たないんだよね。そういった意味で不安障害は程度の問題であり、健康な人との境界が曖昧な病気と言えるかな。その悩み方の特徴は、考えれば考えるほど不安が大きくなっていくということだから、上手に悩む時間を区切ったり、悩みそのものの内容を区分したりすることが重要になってくるよ。

パニック発作
・動悸 ・呼吸困難 ・めまい ・激しい恐怖 ・強い不安
・「死んでしまうかもしれない」 ・「発狂してしまうかもしれない」

予期不安
・また起こるのではないかという不安

広場恐怖
・街中 ・電車 ・映画館 ・レジに並ぶ 他

不安障害

k1.png「あのぅ、先日紹介してくださった研修医の先生、わたしのことなんか言ってました?」

b1.png「ん?なんだったっけ」

k1.png「んもぅ、先生がいい男がいるって紹介してくれたんじゃないですか。気になってて…」

b1.png「あぁ〜、そういやいたな。すまん、好みじゃないって言ってたぞ」

k3.png「えっ、そんなのって心外だわ!それに先生もそんなにハッキリ言わなくたって!」

b1.png「んじゃ、言わないまま気になってる方がよかったか?」

k1.png「それは嫌だけど…、でもだからと言ってそんな…」


かうんさるーから一言
c3.png「不安か不満か、キミはどっちを選ぶ?」

自由と安定ってのは相容れないものでね、「あっちを立てればこっちが立たない」という関係なんだ。自由とは不安定であり不安がつきもので、安定ってのは不自由であり不満がつきもの。例えば仕事に不安があるってことは、何をしたらいいのかわからないけど自由ではある状態で、仕事に不満があるってことはやることは決まってて愚痴しか言えないんだけど安定はしている状態と言えばわかるかな。そういうことを、なんとなくはわかってても、心底心得ている人となると案外少ないもんなんだ。実に多くの人は、どうにかこうにか両方同時に良いとこどりしたがる。頭ではわかっていても、なかなか人間ってのはその辺が受け入れがたいみたいだけどね。どうにか理屈をこねて、自由の中に安定を含めたがるか、安定の中に自由を含めようとする。つまりどっちも手に入れたい。どっちかを諦めて引き受けたら今よりずっと楽になれると思うんだけど、人間ってのは本当に欲張りだよね。だから悩む。でも、そこがまた人間のいいところなのかもしれないな、とも思うよ。
タグ:不安障害
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